2014年06月02日

中国の南シナ海での行動に非難が集中。

 東シナ海で中国が独自に推進している「自国領の海底油田掘削」を理由とした一連の強硬姿勢は、とどまる所を知らないばかりか、アジア軍縮会議での日本の安倍首相の基調講演の内容について反意を顕わにし、米国のヘーゲル国防長官の発言に対しては、非難することで、この会議に中国の代表として出席していた王冠副参謀総長は対応する始末であった。
 その後の分科会での王冠副参謀総長への質問に対しては、「時間がない」として、その質問に対しての中国側の真意を述べようとはしていない。

 また、こうした間にも、中国漁船によるベトナム漁船への体当たり攻撃はつづいているのである。

 こうした中国の強硬姿勢は、この東アジア地域の安全保障にあったの脅威となっているのだが、その真意は見出せないままに緊張の日々は続いているのである。

 この問題の焦点は、中国政府の出方、つまり、この政策を推進する意図が明確にならないままに、軍事行動にまで発展しそうな様相になっていることなのだ。

 これは、あくまでも推測に過ぎないのだが、この中国の強硬姿勢は、一つには米国が推進する「アジア政策の見直し、重点化」への対応であるのであろうし、また、そもそも中国政府が懸案として抱え持つ海洋への拡大政策の一環であるだろうし、はたまた、中国国内に内在する現共産党政権の基盤固めの意味合いも大きいのであろう。

 あにはともあれ、この情勢の打開策に軍事行動が伴うものであってはならない、ということだけは国際社会も確認しておかねばならないことであろう。
「話し合いでの解決」を望むばかりである。

(この記事を参照のこと)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140601/asi14060116310005-n1.htm
posted by キッドマン中佐(a) at 19:14| Comment(0) | 東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月28日

「中国の真の狙いは、南シナ海の支配」だ。

 中国とベトナムの間で南シナ海の領有を巡る対立は、中国側が軍事力を動員した武力行使をちらつかせながら、その実効支配を着々と進めているかのようにも採れる状況にあって、この度、先のベトナム政権の経済顧問を務めたレ・ダン・ドゥアイン元中央経済管理研究所長が、一連のこの南シナ海における中国とベトナムにあっての対立構造は「中国の資源開発というのは、その口実にすぎず、真の狙いは南シナ海の直接支配だ」と日本のあるメディアへのインアビューに答えている。

 このような見解は、この南シナ海での両国の一連の行動を観つづけている者には、容易に理解できることであり、それはそのまま、中国の太平洋への進出計画の実行とも推測できることなのだが、それを中国政府の公式見解では「この自国の海域での海底油田の採掘が目的である」としているのである。

 そして、これが度重なる両国漁船の衝突であり、ベトナム漁船の沈没なのであるのだが、こうした状況での営為の責任追及は、それぞれ両国の主張に大きい齟齬があるために、その信ぴょう性を確認するすべがないのが実情であり、そしてまた、この南シナ海での中国、ベトナム両国の睨み合いは、その落とし所(一応の妥協点)が見つからないままに今後も、この展開が長引きそうであるが、国際社会は、この緊張状態を容認してはならないというのが、道理であるように筆者は考える。

(この記事を参照のこと)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140527/asi14052722320009-n1.htm
posted by キッドマン中佐(a) at 21:47| Comment(0) | 東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月16日

中越が睨み合う南シナ海。

 南シナ海の西沙諸島(パラセル諸島、Paracel Islands)近海で起きた中国とベトナムの公船が衝突する事故のあと、ベトナム国内では中国企業を排除する大掛かりな暴動が起きているようだが、このベトナム人の中国に対する感情は、今に始まったものではなく、幾度となく中越戦争は繰り返されてきているのである。
 そして、こうした事態は、この二国のように国境を接する国との間では、国益がぶつかるわけで徒に緊張関係が発生するのは当然とも言えるのである。

 しかし、今回の中国公船の採った対応は、筆者の私見では国際感覚を逸脱した営為であるとしか言いようがないのである。そもそも、中国が南シナ海に設定した領海は、おおよそ理解に苦しむものであり、それにもまして武力を行使してまで強硬に自国の利益を一方的に主張するのは、とてもではないが、この地域の軍事的安定化はむずかしくなるのは自明のことである。

 ここにきて中国は「武力行使も辞さない」というような強硬な見解を述べているようだが、もし実際に中国が海軍を出してベトナムの公船を排除するというような行動にでれば、ベトナムも応戦するのは必至であるのだ。
 
 先ごろ、ベトナム海軍はロシアから潜水艦6隻を購入しているといわれているが、中国の海軍がこのベトナムのロシア製潜水艦を相手にするという事になれば、戦況は一挙に過熱化に向うのは明らかであると言わねばならない、

 最近の中国の外交行動を観ていると、これまでの政権が採ってきた対話による外交姿勢から一変して、軍事力を背景とした強硬姿勢に移行しつつあるようで、この中国の外交姿勢こそが東アジアにおける軍事的脅威を醸成しているように感じられてならない。

(この記事を参照のこと)

http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=4403759
posted by キッドマン中佐(a) at 21:42| Comment(0) | 東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月09日

中国船とベトナム船の衝突事件について。

 南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島付近で起きた中国船とベトナム船の衝突事件について、中国の国境海洋事務局の説明は国際常識から逸脱するものであることは、どの観点をもってしても明らかであるのだが、それを容認しない中国政府の主張は、この東アジア地域に徒な軍事的緊張を醸成しているとしか言いようがない。
 この事件現場は地理的にも中国当局が排他的経済水域(EEZ)に指定することは、国際感覚に照らし合わせてみても明らかに無理があり、その指定の意図は海洋、海底資源の私物化が目的であることは明らかであり、なおかつ、中国が推進する大中華思想(世界的な規模の中国国家標榜する思想)の実戦でしかあり得ないと思われるからである。

 そして、この事件の背景には、単に海底油田の権益の確保と言う側面だけではなく、中国国内の政治的、社会的な混乱を示す事例であるとする見方も可能であると、筆者は考えている。
 さきの新疆ウイグル自治区のウルムチでの爆破事件やそれにつづく事件は、こうした中国の内政の混乱の象徴でもあると考えるのである。

 こうした中国の国内事情に向けられる中国国民の不満や要求を海外での事件に振り向けることによる、ある意味におけるガス抜きは、どの国家でも行う政策ではあるが、これが国際的な軍事的緊張を煽る結果になることだけは、国際社会としても容認できないところであろう。

 なにはともあれ、この事件によって一気に緊張した東アジア情勢は、これ以上の緊張を招くことのないように当事国の政権には、理性的な判断をお願いしたいものだ。

(この記事を参照のこと)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140508/chn14050820260007-n1.htm
posted by キッドマン中佐(a) at 17:46| Comment(0) | 東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする